京都府八幡市内里のイチゴ狩り農園「おさぜん農園」がイチゴを使った酢や塩などを開発した。昨年に新型コロナウイルスの影響で余ってしまったイチゴを活用し、同園は「イチゴ本来の香りや酸味を一年中楽しんでほしい」とする。
昨年はイチゴ狩りが最盛期を迎える4、5月に緊急事態宣言が発令され、同園では客足が例年の約3割に減少。果肉が軟らかい品種はパックでの出荷も難しく「このままでは廃棄せざるを得ない」と悩む中、加工品の開発を決めた。同園の長村善和社長(37)は「イチゴをもっと身近に感じてほしい」と、日常的に使う調味料や菓子を企画。無添加や無着色にこだわり、イチゴ本来の赤さや酸味を生かした10種類を昨年12月に発売した。
「いちごビネガー」は酢に果実の風味が合わさって飲みやすく、「炭酸水割りやカルパッチョがおすすめ」。さわやかに香る「いちごのお塩」は、天ぷらやアイスクリームに振りかけるなど幅広く使えるという。
同園の直売所やホームページから購入できる。同園075(982)6757。