東山高バレーボール部に届いた応援メッセージの寄せ書き(同高体育館)

東山高バレーボール部に届いた応援メッセージの寄せ書き(同高体育館)

 東山高(京都市左京区)の体育館には今、びっしりとメッセージが書き込まれた約1メートル四方の旗が飾られている=写真。「バレーを好きになったきっかけです」「応援できて幸せでした」―。ツイッターに投稿された65通をファンの一人が代筆し、1月下旬に届いた。


 1月10日まで行われた全日本高校選手権。男子で2連覇を狙った東山は、初戦を突破した翌日、選手の新型コロナウイルス感染で欠場を余儀なくされた。メンバー全員が、陽性者や濃厚接触者として、約2週間の隔離生活を送った。移動に貸し切りバスを使うなど感染対策に神経をとがらせてきた豊田充浩監督は「行動を見返しても、感染したタイミングはわからない」とため息をつく。

 欠場が発表された直後から、ツイッターなどにはバレーファンや著名選手からの励ましの言葉があふれた。手紙も全国から数十通が届いた。隔離先に移動するまでの数日間は、滞在したホテルの対応にも支えられた。味覚障害が出ても変化を感じやすいよう、辛味のある料理などを提供してくれた。松永理生コーチは「数少ない楽しみにと工夫してくれた。本当にたくさんの方から応援のメッセージをいただいた」。

 1月下旬、全員が日常生活を取り戻した。3年生も進学する大学のチームに合流するまで、高校で仲間とバレーを続ける。アスリートにとって我慢の時はまだ続きそうだ。この冬に寄せられた温かい思いやりが、この先も選手たちの背中を押してくれることを願う。