自身が引き取った2頭の馬にニンジンを食べさせる田中さん(南丹市日吉町四ツ谷)

自身が引き取った2頭の馬にニンジンを食べさせる田中さん(南丹市日吉町四ツ谷)

 競走馬や乗馬などの仕事を引退した馬の世話をする「養老牧場」を専門にした牧場「Momabu Ranch(モマブ・ランチ)」(京都府南丹市日吉町四ツ谷)が、馬の受け入れを呼び掛けている。「役目を終えた馬が人間の都合で処分されるのはおかしい。一つでも命を救いたい」とオーナーの田中香さん(40)は力を込める。

 田中さんは高校卒業後、大阪府内の観光牧場などで働きながら、馬をはじめとした動物に関わってきた。馬たちが消耗品のように扱われている現実を見てきて、「もっと大切にして、ちゃんと命を全うさせたい」との思いが募った。

 老馬を友人と引き取って長野県の牧場に預け、馬が目の輝きを取り戻し安らかな最期を迎えるのを見届けた経験から、養老牧場を開こうと決意。土地を探す中で、日吉町に約9900平方メートルの適地が見つかり、昨年5月にパートナーの男性と大阪市から移住した。

 現在、田中さん自身が所有する馬2頭が牧場でのびのび暮らしている。「自然になるべく近い状態で生活してもらう。広い土地で放牧している」とこだわる。

 「養老牧場を通して、生き物を大切に育てる考え方が広がれば」と願う田中さん。「みとる覚悟でやっている。馬の老後について相談があれば、気軽に連絡してほしい」と語る。田中さん080(4617)7452。