京都地裁

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 国史跡の神泉苑(京都市中京区)が、境内で営業する料亭「神泉苑平八」の運営会社「祗園平八」(同区)に対し、建物の明け渡しや未払い賃料の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が5日、京都地裁(加藤優治裁判官)であった。料亭側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、神泉苑は料亭の前身会社と1965年に飲食事業を行う目的で建物の賃貸契約を締結。料金は何度か変更されて賃料20万円、寄付金10万円、庭園維持分担金10万円の月額計40万円になったが、2017年9月分から合意により名目の細分化をやめて「賃料40万円」として徴収を続けてきた。

 昨年、料亭側が新型コロナウイルスの影響で経営が厳しいとして賃料減免を相談。神泉苑は同年5~10月分について半額の月20万円の支払いを猶予し、11月以降については協議することを提案したが、料亭側は「賃料は本来20万円」と主張して折り合わなかったことから契約解除を通知したとしている。

 祗園平八は「賃料は20万円という認識で、今も払い続けている。長年、共存共栄してきたのに、新型コロナによって非常に経営が厳しい中で訴えを起こされたことは残念でならない」としている。