京町家1軒を使い作家の感性で展示された会場(京都市下京区新町通仏光寺下ル・「THE TERMINAL KYOTO」)

京町家1軒を使い作家の感性で展示された会場(京都市下京区新町通仏光寺下ル・「THE TERMINAL KYOTO」)

 新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受け、作品発表や販売の機会が減った美術作家が集まり、京都市下京区新町通仏光寺下ルで「アートフェア」を開催している。町家の空間を生かした魅力ある展示で販売の一助になることを目指しており、参加者は「アートフェアの新たな形になれば」と意気込んでいる。

 発起人の高木智広さん(48)によるとアートフェアは通常、ギャラリーが集まって美術関係者やファンに作品を見せたり販売したりする催し。入場料を取るのが一般的で集客力がある半面、作家の感性が展示に反映されることは少ないのが実感という。

 コロナ禍で開催しにくい大規模フェアに代わって、作家の感性で作品の魅力を引き出す展示を行おうと高木さんや関西を中心とした知人の現代美術の作家ら13人が出品した。

 京町家1軒を使った会場「THE TERMINAL KYOTO」には、床の間に調和した立体作品や、広い土間の壁に掛けた大型の作品が並ぶ。展示テーマは設けず入場無料にして、通常のフェアより広く一般の人に魅力をPRすることを目指した。

 高木さんは「美術に興味を持たない人でも気軽に入れる。こうしたやり方は、作品販売の上でもプラスになるはず」と話している。13日まで。