樹齢400年の盆梅「不老」(奥)の組織培養からつくられた苗木=長浜市港町・慶雲館

樹齢400年の盆梅「不老」(奥)の組織培養からつくられた苗木=長浜市港町・慶雲館

 長浜盆梅展で最も年を重ねる八重紅梅「不老」(樹齢400年)などから作ったクローン苗が、滋賀県長浜市港町の慶雲館で展示されている。バイオテクノロジーの最先端技術で生まれた小さな苗と、長寿の盆梅が会場にそろい、来館者を楽しませている。

 苗は高さ約10センチ。住友林業(東京都)が2017年3月から、芽の分裂組織となる茎頂(けいちょう)部を摘出して培養し、増殖に成功した。同社による梅の古木の組織培養、増殖は北野天満宮(京都市)のご神木に続いて2例目となる。

 今回は長浜盆梅展の70回開催を記念し、主催の長浜観光協会と同社が「不老」と八重紅梅「芙蓉(ふよう)峰」(樹齢350年)の2品種を苗のほか三つの成長段階に分けて展示している。

 同社の中村健太郎森林・緑化研究センター長は「貴重な品種を増殖する機会に恵まれて感謝している。4~5年先に、一番花が咲く苗を見られるのを楽しみにしたい」と話した。展示は3月10日まで。