自らコウゾのインクで印刷した卒業証書を手に取る綾部中の森山校長(綾部市青野町・タマヤ)

自らコウゾのインクで印刷した卒業証書を手に取る綾部中の森山校長(綾部市青野町・タマヤ)

 黒谷和紙の原料、コウゾから作ったインクで小中学生の卒業証書を印刷する作業が、京都府の綾部市内で始まった。紙自体も黒谷和紙のため、証書は「オールコウゾ」。中学校長が工程を体験し、手渡す日に思いをはせた。


 同市では2003年度に市内全小中学校の黒谷和紙製の卒業証書を導入し、06年度からは全小学校で証書の手すきも実施している。昨年度から、コウゾの芯を活用した特殊インクを使っている。

 紙加工全般を扱うタマヤ(青野町)で印刷している。濃い色合いを出すため、シルク印刷を用い、1枚ずつ手作業で進める。

 2月3日に綾部中の森山幹子校長が様子を見学し、自らも印刷台のペダルを踏み、学校名などを刷り込んでいった。森山校長は「綾部の和紙にインク、多くの方々の思いが込められている。その分も一緒に、生徒に手渡したい」と話した。