大戸川ダムの建設について、京都府の見解を述べる西脇知事(京都市上京区・府庁)

大戸川ダムの建設について、京都府の見解を述べる西脇知事(京都市上京区・府庁)

大戸川ダムの建設予定地(大津市上田上大鳥居町、2018年撮影)

大戸川ダムの建設予定地(大津市上田上大鳥居町、2018年撮影)

 国が事業を凍結している大戸川ダム(大津市)について、京都府の西脇隆俊知事は8日、「治水事業の一つとして議論の俎上(そじょう)に載せてもよい」と述べ、建設するかどうかの議論に応じる姿勢を明らかにした。同ダムを巡っては、関係する滋賀、大阪の両府県知事が建設に前向きな考えを示している。

 専門家でつくる府の技術検討会(委員長・中北英一京都大防災研究所教授)が4日、同ダムの必要性、緊急性を示す内容の提言を府に提出。これを受け、府庁(京都市上京区)で記者団に見解を語った。

 西脇知事は「(同ダムの)必要性が高まっていることはある程度理解できるが、なかなか府民に分かりにくい」とした。その上で「(淀川水系の)河川整備計画にどう位置付けるか、さらに議論を深めていただきたい」との考えを述べた。

 同ダムは滋賀県南部を流れる大戸川で国が計画する治水専用ダム。関係する京都と滋賀、大阪、三重の4府県知事の「優先順位が低い」とする意見に沿い、09年に国が事業を中止した。だが、19年4月に滋賀県の三日月大造知事が国に整備を求める方針に転換。今年1月には大阪府の吉村洋文知事が建設を容認する考えを示した。