歴代藩主の肖像画などが展示されている展覧会(京都府南丹市園部町・市立文化博物館)

歴代藩主の肖像画などが展示されている展覧会(京都府南丹市園部町・市立文化博物館)

 立藩400年を迎えた園部藩の歴史と文化を紹介する展覧会が京都府南丹市園部町の市立文化博物館で開かれている。肖像画や甲冑(かっちゅう)など藩主の「お宝」や、庶民の暮らしを映す古文書が展示され、郷土史を振り返る史料に訪れた人が見入っている。

 園部藩は出石藩主だった小出吉親が転じて1619年にでき、小出氏が代々藩主を務めて園部のまちをつくった。

 展覧会では絵師狩野探幽筆の吉親と夫人など、歴代藩主の肖像画が一堂に並ぶ。吉親が使ったとされる甲冑や刀のほか、小出家の紋がある火縄大筒も展示されている。藩主が崇敬した生身天満宮の9メートルにわたる祭礼絵巻も見ることができる。

 古文書では藩がタバコの専売制を敷いて評価されたことや、桂川水系で船運を利用した庶民の暮らしも紹介している。明治時代に陣屋から城になった園部城の絵図もある。

 同館は「大名家だけでなく、当時の暮らしや文化が分かる。この地域を見つめ直すきっかけにしてほしい」としている。12月8日まで、入館料が必要。

 10月27日午後1時半から「園部藩と丹波の諸藩」と題したシンポジウムが近くの市国際交流会館で開かれる。同市や亀岡市、福知山市の学芸員や研究者らが対談する。