京都府警伏見署

京都府警伏見署

 金融機関が作成したように装った偽造領収書に口座の暗証番号などを記入させた上でキャッシュカードをだまし取ったなどとして、京都府警伏見署は9日、詐欺と窃盗の疑いで、住所不詳の20代男を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。本物に似せた書類で高齢者を安心させる新たな手口で、昨年末から京都府内で同種の特殊詐欺被害が相次いでいる。

 捜査関係者の説明では、男の逮捕容疑は仲間と共謀して昨年12月10日、京都市伏見区の女性(87)の自宅に「還付金がある」と電話をかけ、金融機関職員をかたり女性宅を訪問。カード1枚をだまし取り、伏見区内の現金自動預払機(ATM)で現金50万円を引き出した疑い。

 捜査関係者によると、男は女性宅を訪問した際、「振込入金預かり領収書」という書類を交付。還付金を振り込んだ領収書とかたり、被害者に名前や暗証番号を記入させ、押印させていた。書類には実在する京都市内の金融機関名とロゴマークも入っていたという。

 男は被害者が書いた暗証番号を目視し、記憶していたとみられる。その後、被害者に書類を返却しており、府警は領収書を保管させて詐欺の発覚を遅らせる狙いがあったとみている。