京都地方裁判所

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 2019年に行われた天皇即位に伴う祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」の諸儀式に京都府の西脇隆俊知事らが公務で参加したのは、憲法が定める政教分離の原則に違反するとして、府内の大学教員や宗教関係者ら12人が西脇知事に対し、支出された公金約39万円の返還を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、京都地裁(増森珠美裁判長)であった。知事側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、大嘗祭に使うコメを収穫するため19年9月に南丹市で行われた「主基斎田抜穂(すきさいでんぬきほ)の儀」や、同11月に皇居で催された「大嘗宮の儀」などに西脇知事や府職員らが参列し、給与や旅費計約39万円が支給された。宗教儀式に関与し、公金を支出することは政教分離の原則に違反すると訴えている。

 府知事側は答弁書で、憲法上の政教分離規定に違反しない社会的儀礼の範囲内だと主張した。