新酒の出来上がりを知らせる杉玉(京丹波町本庄・長老酒造)

新酒の出来上がりを知らせる杉玉(京丹波町本庄・長老酒造)

 造り酒屋が新酒の出来上がりを知らせる杉玉が、京都府京丹波町本庄の「長老酒造」の軒下につるされた。直径25センチで青々とし、地酒を求めて立ち寄る客を迎えている。

 同町須知の奥山義雄さん(83)が作った。枝先が柔らかい北山杉を針金を用いた土台に差し込み、球状になるよう刈り込んだ。5年前から毎年、贈っているという。

 スギは、かつて酒樽(だる)やもろみをかき混ぜる櫂(かい)の材料として使われており、酒造りとの縁が深い。深緑の杉玉が夏から秋にかけて茶色く色づくと、今度は秋のひやおろしが出回る時期を知らせるという。

 寺井渉社長(51)は「最近は杉玉をつるす造り酒屋も少なくなっていると聞く。これからも絶やさず続けたい」と話した。