京都地裁

京都地裁

 2010年に京都市左京区の不動産会社社長宅から現金1億円を奪ったとして強盗致傷などの罪に問われた元国会議員秘書上倉崇敬被告(46)の裁判員裁判が10日、京都地裁(入子光臣裁判長)であった。この日は16年に発生した別の強盗事件と強要未遂事件について中間論告・弁論があり、検察側は「上倉被告が犯人だ」と主張。弁護側は無罪を訴えた。

 一連の裁判では、不動産会社社長の妻(63)に対する強盗事件2件と強要未遂事件1件を審理しており、1億円強盗事件は4日に中間論告が行われている。18日に全体の論告求刑公判があり、判決は3月5日に言い渡される。

 この日に中間論告・弁論が行われた2事件は起訴状によると、仲間と共謀し、16年1月31日、社長宅敷地に侵入して妻の頭に枕カバーをかぶせ、現金を用意するよう脅迫。2月1日と12日、敷地内に置かせた現金計2700万円を奪ったとしている。また、16年12月~17年1月に手紙を妻の転居先に6回投かんし、面会を迫ったとしている。

 検察側は、手紙には犯行状況など強盗事件の犯人しか知り得ない情報が含まれていたと指摘。上倉被告が事件直後に1600万円もの借金を返済していたことなどから、犯人であることに疑いはないと断じた。

 弁護側は、手紙の投かんは知人に依頼されただけと主張。疑わしい人物は複数おり、上倉被告が犯人とする立証は不十分だと強調した。