京都高島屋のバレンタインの催事場。緊急事態宣言の再発令で、今年はオンラインでの売り上げが伸びている(京都市下京区)

京都高島屋のバレンタインの催事場。緊急事態宣言の再発令で、今年はオンラインでの売り上げが伸びている(京都市下京区)

京都ホテルオークラがオンラインショップでも販売する「サンク・ショコラ」

京都ホテルオークラがオンラインショップでも販売する「サンク・ショコラ」

 バレンタインデー(14日)を目前に、チョコレートの商戦が終盤を迎え、京都市内で熱を帯びている。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の再発令で、来店客が減少する百貨店やホテルは、オンライン販売に活路を見いだす。人との接触機会の削減を迫るコロナ禍で、自分や家族用のチョコを自宅で味わう「巣ごもり」需要は増えそうだが、日曜日でもあり、義理チョコは減少が予想されている。

 ネコやウサギなどさまざまな生き物を模したショコラが売れているのは、京都高島屋(下京区)。かわいらしい見た目は「オンライン飲み会」などリモートでも画面映えする。160ブランドを扱う店頭以外に今年はネット販売に力を入れ、オンライン売り上げは前年比で2倍以上伸びている。


 京都発祥の菓子店「マールブランシュ」のシフォンサンドなどをそろえたのは、大丸京都店(同)。自分への「ご褒美チョコ」のニーズにも対応しつつ、オンラインでの取り扱いブランドを昨年より50ほど増やした約220に強化した。


 両店は、緊急事態宣言の影響で1月の売上高が前年同月から3割近く落ちたが、バレンタインの売り上げは前年並みを見込む。両店の広報担当者は「入店客の減少をオンラインの伸びがカバーしている」という。


 ホテルでは、京都ホテルオークラ(中京区)が五つの味のチョコを詰めた「サンク・ショコラ」や、ガトーショコラをオンラインでも販売。和菓子製造販売の鶴屋光信(西京区)もネット限定のギフト菓子「琥珀糖」を予約販売する。寒天と果汁を合わせた菓子で、贈答用に喜ばれるよう見た目にこだわった。


 調査会社インテージのアンケートでは、「本命チョコ」を用意する女性の割合は7・7%と昨年調査から6・2ポイント減少。同社は「リアルの場で人に会う機会が減ったことも影響したのでは」とみる。


 日本記念日協会(長野県)によると、今年のバレンタインデーの市場規模は前年比20%減の約1050億円。コロナ禍による外出控えに加え、今年のバレンタインデーは日曜日。同協会の担当者は「上司や同僚に直接渡さなくて済む日並びで、義理チョコは激減しそうだ」と話す。