授業の外部講師としてプログラミングなどを教える清水さん(2020年12月、大阪府茨木市・向陽台高)=エンラージ提供

授業の外部講師としてプログラミングなどを教える清水さん(2020年12月、大阪府茨木市・向陽台高)=エンラージ提供

 コンピューターゲームを競技と捉える「eスポーツ」のプロチーム「LAKE GAMING(レイクゲーミング)」が滋賀県草津市に誕生した。企業スポンサーがつくプロチームは県内初という。eスポーツに親しむイベントの開催や未成年向けのプログラミング指導などを通じ、競技の魅力発信や裾野の拡大を目指す。「楽しみながらゲームの可能性を広げたい」と話している。

 同チームは代表の清水天斗さん(26)=大阪市=が「好きな事を仕事にしたい」と、卓越した技をもつ競技仲間に声を掛けて昨年11月に結成。学生時代から県内ゲーム愛好者の集まりとの交流を深めていた縁で草津市にチームの運営会社「enRarge(エンラージ)」を置いた。

 スタッフは清水さんを含む選手3人と広報1人。選手は主に対戦アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」に取り組む。大会で好成績を狙いながら今後は他のゲームの出場部門も新設し、メンバーを増やしていく。

 競技以外にeスポーツを普及させることも活動の柱だ。大会や体験イベントの開催を検討するほか、教育分野にも力を入れる。チーム結成以降は大阪府内の高校や小学校でプログラミングとeスポーツの体験授業を行った。今後、滋賀県内の学校でも取り組みたい考えだ。

 eスポーツは全国的に愛好家が広がっている。清水さんは「『しょせん、ゲーム』と否定的な声もあるが、ICT技術の進展でネット環境に関わる機会が格段に増えてきた。学校でもプログラミングの授業がある時代だ。人材育成などに貢献できれば」と意欲を見せている。問い合わせはエンラージのメールinfo@enrarge.jp

 ■2019年に推進団体 設立

 県内でeスポーツの推進団体「滋賀eスポーツ協会」(長浜市)が設立されたのは2019年8月で全国では後発組という。競技大会や体験会を開き、選手養成や競技普及に取り組んでおり、企業と連携し、活動を拡大するため一般社団法人化を目指している。

 同協会によると、県内のプロチームは「レイクゲーミング」のほか、ほぼ同時期に「Serpens E―sports(サーペンスイースポーツ)」が誕生。複数の高校でeスポーツの同好会も設立されたという。

 情報誌「ファミ通」を発行する「カドカワゲームリンケージ」(東京)によると、国内のeスポーツの市場規模は19年が約61億円で、23年には約153億円を見込む。試合観戦・動画視聴経験者数も19年の約483万人が23年には約1215万人に増えると予測する。

 同協会の多賀洋平会長(37)は「県内の盛り上がりはまだ遠いが、普及に向けて種はまいている。場所や年齢、障害の有無に関係なく楽しめるのが魅力。滋賀からもPRしていきたい」と話している。