南丹市役所へ家宅捜索に入る京都府警の捜査員ら(13日午前8時58分、南丹市園部町)

南丹市役所へ家宅捜索に入る京都府警の捜査員ら(13日午前8時58分、南丹市園部町)

 京都府南丹市発注の浄水場工事を巡る官製談合事件で、入札情報の漏えいを依頼したとされる土木建設会社(同市園部町)が過去4年間に参加した市の水道工事入札23件のうち、9割近くが最低制限価格と同額だったことが13日、京都府警への取材で分かった。

 南丹市は落札できる下限に当たる最低制限価格を事前に公表していない。府警は他にも情報漏えいがなかったか調べる。

 府警は13日、市本庁舎や八木支所など7カ所を家宅捜索し、パソコンや入札関連資料など139点を押収した。また市土木建築部次長の男(58)ら3容疑者を送検した。

 府警によると、土木建設会社は2017年度以降で年3~8件の水道工事の入札に参加。計23件のうち20件が最低制限価格と同じだった。応札した他業者と同額で抽選になることが多く、土木建設会社が落札したのは計6件(約1億1400万円分)だった。特に19、20年度は応札した11件全てが最低制限と同額だったという。

 市土木建築部次長の男は市上水道課課長補佐の男(48)と共謀し、19年12月に船岡浄水場整備工事の直接工事費などを土木建設会社社長の男(56)に教えて落札させたとして12日に逮捕された。府警の説明では、市土木建築部次長の男は元部下だった市上水道課課長補佐の男から入札情報を聞き、幼なじみの土木建設会社社長の男に伝えていたという。