引き揚げを描いた紙芝居の内容を英語で読み上げ、収録に臨む生徒たち(京都府舞鶴市平野屋・スタジオバンガード)

引き揚げを描いた紙芝居の内容を英語で読み上げ、収録に臨む生徒たち(京都府舞鶴市平野屋・スタジオバンガード)

 戦後の引き揚げやシベリア抑留の史実を世界に発信しようと、東舞鶴高(京都府舞鶴市泉源寺)の生徒たちが、5年前に作られた引き揚げにまつわる紙芝居の英語版の制作を進めている。

 紙芝居は、シベリアからの最後となる引き揚げ船で1956年12月、抑留者と一緒に舞鶴に着いた犬・クロの実話を基にした内容で、同高美術部が2016年に作成。放送メディア部のナレーションでデジタル化し、舞鶴引揚記念館がユーチューブで公開していた。国際文理コース2年の生徒が英語の音声を収録し、海外に発信することにした。

 市内の民間スタジオで9日にあった収録には、生徒の代表10人が参加。ナホトカで乗船を許されなかったクロが出航した船を流氷の上から追い掛け、抑留者が抱え上げるシーンでは、緊迫した様子やクロが助かった喜びを感情を込めて読み上げた。

 英語版は3月中に同館のユーチューブチャンネルで公開する。収録に参加した生徒は「イントネーションが難しかったが、伝わりやすくなるよう意識した。引き揚げを世界の人に知ってもらうお手伝いができれば」と話した。