<京の知恵 しあわせの食 小宮理実>

 こんにちは。料理研究家の小宮理実です。春の気配を感じる日があると思えば、冬に逆戻りしたような日もあります。今回は、血流を良くして体を温めるショウガを使ったお料理をご紹介します。

 「お餅のショウガあん」は、揚げ焼きにした一口大のお餅に、熱々のショウガあんをかけました。小鍋にうどんだしを温め、千切りにしたショウガとすりおろしたショウガを入れ、水溶き片栗粉でとろみを付けています。ショウガをダブル使いすることで異なる食感が楽しめます。食べた後は体もぽかぽかです。

 ショウガは魚や肉の臭みを消して食べやすくしてもくれます。「ブリしゃぶのショウガ大根おろし」は、脂ののった旬のブリをしゃぶしゃぶでいただく際のバリエーションです。大根おろしとショウガがのすりおろしを合わせたものに、しょうゆを落として、ブリにのせていただきます。玉ネギスライスも添えてさっぱりと。お好みで一味や七味をかけていただくのもお薦めです。

 「卵とカニカマのふっくら焼き」は、ボウルに卵を溶き、すりおろしたショウガ、細切りのネギ、ざっくりと裂いたカニかま、ひとつまみの砂糖を入れてまぜ合わせ、フライパンで焼いています。片面が焼けたら返してふたをして蒸し焼きにすると、ふっくら仕上がります。白いごはんとの相性も良く、お弁当のおかずにも。

 「ホウレン草とアサリのショウガあえ」は、アサリの水煮缶を使っています。煮汁を切って上から酢をかけて軽くもみます。この一手間で貝のうま味がよみがえります。その後はしょうゆ、みりん、酒、おろしショウガの入ったたれに漬けて、ゆでたホウレン草とあえています。

 「かまぼことヤマイモのショウガ風味」は、食べやすくきった焼きかまぼことヤマイモを、おだしで軽く煮て、仕上げにショウガの搾り汁を加えました。

 冷え性の私に欠かせないのが「ショウガとすりごまのホットドリンク」です。ショウガをたっぷりすりおろして、すりごま、三温糖と一緒にカップに入れ、お湯を注いだもの。ここ20年近く飲んでいますが、ショウガのおかげで寒さ知らずです。体を温めて免疫力を付けましょう。(料理講座「幸せ運ぶフクチドリ」主宰)

ホームページ「料理研究家・小宮理実」(https://komiyarimi.com/)


◆小宮理実 こみや・りみ 1971年京都市上京区室町生まれ。おせち料理・行事食研究家。家庭で作る季節の行事食を伝えており、食育活動のほか、商品開発も手掛ける。著書「福を呼ぶ京都 食と暮らし暦」「京のおばんざい四季の味」。