技術革新の舞台として活用されるサンガスタジアム京セラ。ドローン体験イベントなどでも既に使われているが、企業の実証実験の場として開放される(京都府亀岡市追分町)

技術革新の舞台として活用されるサンガスタジアム京セラ。ドローン体験イベントなどでも既に使われているが、企業の実証実験の場として開放される(京都府亀岡市追分町)

 京都府亀岡市は、サンガスタジアム京セラ(追分町)を新型コロナウイルス感染防止策や社会課題解決のための実験場として活用する計画に着手する。JR亀岡駅に隣接する好立地と、5Gなど最新の通信施設が整備されていることを強みに、ベンチャー企業などの挑戦の場として開放。将来的には亀岡での起業などにつなげていく狙いだ。

 2021年度一般会計当初予算案に「サンガスタジアム・イノベーション・フィールド実証支援事業」として3500万円を盛り込んだ。

 コロナ禍の中で「密」を避けつつスムーズに観客を誘導する方法の実証実験や、サッカーに特化した靴の開発など、初年度は「スポーツ」に関わるあらゆる技術革新をテーマに挑戦する企業を募集する。専門家や地元経済人などによる審査を経て10件程度の研究テーマに絞り、それぞれ150万円を上限に支援金を交付する。

 スタジアムを活用した技術実証では、横浜スタジアム(横浜市)でコロナ対策における大規模イベントの人数制限緩和に向けた調査が行われたほか、パナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)で車いす観戦者を増やすための実験が行われるなど、全国のスタジアムで新技術の実証実験が行われている。

 亀岡市商工観光課は「最新のスタジアムのフィールドを使って全国に亀岡を発信してもらい、中長期的には亀岡での起業や社員移住につなげていきたい」としている。