大津地方裁判所

大津地方裁判所

 福井県の東尋坊で2019年10月、滋賀県東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=が遺体で見つかった事件で、殺人や監禁などの罪に問われた滋賀県多賀町の少年(18)の裁判員裁判の初公判が15日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれ、少年は起訴内容をおおむね認めた。事件で起訴された7人のうち、公判が開始されたのは5人目。

 検察側は冒頭陳述で、少年は犯行を主導したとされる長浜市の元少年(20)=殺人罪などで起訴=らに同調し、嶋田さんに暴行を加え、東尋坊では共犯者と崖で取り囲んだと説明。「殺人の中でも残虐で少年の果たした役割は相応に大きい」と、成人と同じ刑事処分の必要性を訴えた。

 弁護側は、少年は友人の別の元少年(20)=懲役5年以上10年以下の不定期刑が確定=に同行し犯行に加担したが、「関わりは限定的」で傷害や監禁の一部はほう助犯に当たるなどとし、更生の余地があり、少年院送致など保護処分が適切だと主張した。

 起訴状によると、少年は長浜市の元少年ら6人と共謀。19年10月17~18日、同市で嶋田さんの脚を車でひくなどして車に閉じ込めて東尋坊に向かい、同18日夜、崖から飛び降りさせ死亡させた、などとしている。

 この事件で大津地裁はすでに、18歳と20歳の少年ら計3人に対し、懲役10年以上15年以下などの不定期刑(確定)を言い渡している。