国の重要無形民俗文化財「嵯峨大念仏狂言」の保存会が20日に京都市中京区で、新型コロナウイルスの流行後で初めての公演に挑む。演目に激しい動きもある中、演者は感染防止でマスクを着用しながら息苦しい練習に耐えている。「本番でしか伝えられない迫力や音色を大切にしたい」と意気込む。
 鎌倉時代に始まったとされる嵯峨大念仏狂言は、せりふがなく、面や衣装をまとった演者が身ぶり手ぶりのみで表現する。保存会は、右京区の嵯峨釈迦(しゃか)堂(清凉寺)の狂言堂で、定期公演を年に3回開催。コロナ禍以降は中止していた。今回は、京都の民俗芸能を紹介する催しを毎年開く公益財団法人「京都市文化観光資源保護財団」からの依頼で出演を決めた。