帰宅途中にさらわれ、北朝鮮に向かう船内で壁をかきむしりながら助けを求め、爪をはがす横田めぐみさんを描いたシーン=提供

帰宅途中にさらわれ、北朝鮮に向かう船内で壁をかきむしりながら助けを求め、爪をはがす横田めぐみさんを描いたシーン=提供

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんと家族の苦悩を描いた演劇を映画化した「めぐみへの誓い」が、19日から京都シネマなどで上映される。演劇を見た人たちを中心に映画化を求める声が上がり、クラウドファンディングを含む有志の支援で映画を完成させた。

 演劇は劇団「夜想会」が2010年から全国で上演。反響を受け、夜想会主宰の野伏翔さんの監督・脚本で映画化した。

 めぐみさんはわずか13歳の時、部活動の帰りに自宅近くで北朝鮮工作員に連れ去られた。映画では、北朝鮮でのめぐみさんの過酷な運命と、忽然(こつぜん)と姿を消した娘の生存を信じて救出運動に全てをささげる横田夫妻の不屈の姿を描く。

 サブストーリーとして、1歳と3歳の幼子を残して拉致された田口八重子さん=失踪当時(22)=のエピソードも盛り込む。映画は、独裁国家の中に閉じ込められた被害者たちと、救出のために何十年も闘い続ける家族たちの苦しみを伝え、卑劣な国家犯罪を告発する。