大津地裁

大津地裁

 福井県の東尋坊で2019年10月、滋賀県東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=が遺体で見つかった事件で、殺人や監禁などの罪に問われた大津市の少年(18)の裁判員裁判の判決が18日、大津地裁で開かれた。大森直子裁判長は懲役6年以上12年以下(求刑懲役8年以上13年以下)を言い渡した。事件で起訴された7人のうち、判決を受けたのは4人目。

 裁判では、殺人罪の成立などが争点になり、弁護側は「少年に当時殺意はなかった」などと自殺関与罪の適用を主張。一方、判決は、少年が激しい暴行で嶋田さんが言いなりの状態にあると認識し、崖から落ちても助けようとしなかった点などを踏まえ、殺意を認定した。

 その上で、少年が崖で嶋田さんに「はよして」と直接、飛び降りるよう促したことなどを重視し、「殺人の場面で重要な役割を果たした」と強調。責任の重さは主導役とされるとび職元少年(20)=殺人罪などで起訴=らに次ぐ、とした。

 判決によると、少年は元少年ら6人と共謀。19年10月17~18日、長浜市で嶋田さんの脚を車でひくなどして車に閉じ込めて東尋坊に向かい、同18日夜、崖から飛び降りさせ死亡させた。

 この事件で地裁はすでに、19歳と20歳の少年ら計3人に対し、懲役10年以上15年以下などの不定期刑(確定)を言い渡している。