木製のおりを作る手法を考えた薗田さん(南丹市八木町)

木製のおりを作る手法を考えた薗田さん(南丹市八木町)

 山中で切り出した木を現地で組み立てて、イノシシなどを捕獲する木製のおりを作る手法を京都府南丹市八木町の男性が考案した。獣害対策になるだけでなく、間伐が進んで、山林環境の改善につながるとPRしている。

 マツタケ山の再生や森林の保全活動に取り組む同町の薗田登さん(84)が生み出した。一般には、金属製のおりを購入して山林に持ち込んで仕掛ける。薗田さんが考えた方法では、獣害が目立つ場所の近くにある樹木を伐採。自ら開発した、チェーンソーを真っすぐスライドさせて正確かつ簡単に製材できる器具を使い、現地で製材して組み上げていく。

 横1・2メートル、奥行き3メートル、高さ1・7メートルのタイプなどを作って同町の3カ所に置き、2月にイノシシ1頭を捕獲した。突進されても壊れておらず、一定の耐久性を確認した。耐用年数は10年と見込む。壊れれば、組み上げに使った針金を取って現地で腐らせ、自然に返す。

 薗田さんは「木の活用につながり、山の環境が良くなる。獣害に悩む地域で利用を広げたい」と話す。製材や組み立ての方法、餌を食べると入り口が閉まる仕掛けなどを公開し、広く共有したいという。