迫力のある演技を披露する演者たち(20日午後3時21分、京都市中京区・京都アスニー)

迫力のある演技を披露する演者たち(20日午後3時21分、京都市中京区・京都アスニー)

 国の重要無形民俗文化財で京都三大念仏狂言の一つ「嵯峨大念仏狂言」の特別公演が20日、京都市中京区の京都アスニーで開かれた。新型コロナウイルスの影響で定期公演が1年以上中止されており、集まった観客は久しぶりの迫力ある立ち回りに見入っていた。

 嵯峨大念仏狂言は鎌倉期に始まったとされ、保存会が嵯峨釈迦堂(右京区)で毎年披露する。コロナ禍により、一昨年秋を最後に年3回ある公演が中止されていた。今回、京都の民俗芸能を紹介する公益財団法人「京都市文化観光資源保護財団」(東山区)の要請を受けて公演した。

 演目は、武将源頼光の家来とクモの化け物が登場する「土蜘蛛(つちぐも)」。笛や太鼓の音に合わせ、面を付けた演者が戦いの様子をリズミカルに披露した。新型コロナ感染防止のため観客は少人数に制限されたが、土蜘蛛がクモの糸を投げつける場面では会場から大きな拍手が送られた。

 京都市歴史資料館の元館長の山路興造さんの講演「京都の念仏狂言」も行われた。