識者アンケートから一部抜粋

識者アンケートから一部抜粋

大河ドラマ放映に合わせ建立された明智光秀公像と亀山城跡(亀岡市南郷町)

大河ドラマ放映に合わせ建立された明智光秀公像と亀山城跡(亀岡市南郷町)

 京都府亀岡市や福知山市などの誘致も踏まえ実現した大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」は2月7日で放映を終えた。主人公、明智光秀をめぐっては、京都・滋賀での動向に基づき人柄や統治手腕などが分かってきているが、ドラマでは詳しくは触れられなかった。ドラマはあくまでフィクションだが、光秀が攻め落とし領国とした丹波に密着する研究者や戦国期に詳しいライター、光秀愛あふれる地元住民らは今、何を思うのか。書面アンケートを通じ、ドラマで語られなかった史実や物語を紹介してもらいつつ、今後どう地域に生かしていくべきか、展望してもらった。

 回答を寄せてくれた識者は次の皆さん(五十音順)

 福知山市佐藤太清記念美術館主任学芸員 芦田岩男▽亀岡市文化資料館学芸員 飛鳥井拓▽南丹市立文化博物館学芸員 犬持雅哉▽福知山市の御霊神社奉賛会副会長 山段誠、岩城祥夫▽城郭ライター 萩原さちこ▽大山崎町歴史資料館長 福島克彦▽京丹波町の府文化財保護指導委員 湊友三郎

「謀反人」の印象を大きく払拭

■ドラマの反響

 -大河ドラマの評価は。

 御霊神社奉賛会 光秀公の魂を鎮魂している会としては、「謀反人」のイメージを大きく払拭(ふっしょく)させる内容でよかった。福知山は光秀公に攻められた立場でもあり、複雑な思いを抱く市民もいる。ドラマを通じ多くの市民が光秀公をふるさとの誇りと再認識できたのでは。


 -光秀が丹波攻めの拠点とした亀岡市の亀山城は、ドラマ本編に登場した。

 飛鳥井拓 天正3(1575)年(の場面を描いた)第38回では陣幕だけだったが、天正5年の第41回では屋敷のような構造物が存在していた点が興味深かった。天正5年に築城が始まった史実を反映したのだろうか。

 -亀山城の外観は登場しなかったが、安土城や坂本城がCGで描かれた。

 萩原さちこ 印象的だったのは坂本城。研究成果をもとに推定復元したCGが何度も映し出され感心した。城の特徴をドラマで具象化してもらえると、地元の城に興味を持ってもらう上でヒントになる。

 -南丹市園部町宍人(ししうど)の国衆、小畠永明の名が重要人物として登場。地元は沸いた。

 犬持雅哉 丹波攻めは小畠氏に伝来した古文書からうかがえる事が多くあり、研究上も重要な史料群。一般的でなかった人物にスポットが当てられ良かった。