新風館跡に来春開業する「エースホテル京都」などの商業複合施設の完成イメージ。地下にミニシアターが進出する(隈研吾建築都市設計事務所提供)

新風館跡に来春開業する「エースホテル京都」などの商業複合施設の完成イメージ。地下にミニシアターが進出する(隈研吾建築都市設計事務所提供)

 京都市中京区の「新風館」跡再開発を巡り、新たに4スクリーンを備えたミニシアターが来春開業する。東京でミニシアターを展開して人気の「アップリンク」(浅井隆社長)が、3館目の映画館「アップリンク京都」として進出する。京都のミニシアターなど興行界にも大きな影響を与えそうだ。
 同社が23日に公表した計画によると、NTT都市開発が「新風館」を再開発して来春開業する「エースホテル京都」などの商業複合施設(地上7階・地下2階)の地下1階に入居。コンセプトや内装の異なる73席、60席、44席、38席の計4スクリーンを備える。
 同社は映画の製作配給なども展開。2005年開館の映画館「アップリンク渋谷」や昨年開館の「アップリンク吉祥寺」は、新旧を問わない柔軟な上映スタイルで、新しいミニシアター文化を創出している。同社は「独自の音響システムやギャラリーの併設など“ミニシアター・コンプレックス”として劇場全体で面白さを発信したい。文化庁も移転してくる京都の文化に貢献できれば」とする。
 京都のミニシアターは京都シネマ(下京区、3スクリーン)、今夏に移転復活した京都みなみ会館(南区、3スクリーン)、2年前にオープンした出町座(上京区、2スクリーン)もあり、上映作品選びなどで個性が一層問われることになる。
 出町座の田中誠一支配人は「今まで通りのスタンスで今の流れを感じながら作品を選びたい」とし、みなみ会館の吉田由利香館長も「各館が色を持ち、映画人口の拡大につながれば」と捉える。