京都地裁

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 向日市のアパート駐車場で2019年、女性の遺体が見つかり住人や向日市職員ら3人が逮捕された事件で、傷害致死などの罪に問われた住人の被告の男(57)の裁判員裁判の論告求刑公判が25日、京都地裁(柴山智裁判長)であった。検察側は「犯行態様は悪質」として懲役15年を求刑し、結審した。判決は3月4日。

 論告で検察側は、被告に精神障害はあるものの、犯行は障害の影響ではなく本人の人格に基づく行為だと指摘。当時は完全責任能力があったと述べた。

 弁護側は、脳機能の異常や精神障害が影響し、暴力をコントロールできなかったと主張。善悪の判断能力も著しく低下した心神耗弱状態だったとして、懲役7年が相当と訴えた。

 起訴状によると、19年6月1日ごろ、アパートの自室で、同居していた女性=当時(43)=の背中や太ももを多数回殴るなどして外傷性ショックで死亡させ、遺体を大型冷凍庫に隠し入れ、駐車場に運んで放置したなどとしている。

 死体遺棄事件では被告と共謀し、同被告の担当ケースワーカーだった向日市職員=懲戒免職=ら男2人の有罪判決が確定している。