大津地裁

大津地裁

 福井県の東尋坊で2019年10月、東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=が遺体で見つかった事件で、殺人や監禁などの罪に問われた滋賀県多賀町の少年(18)の裁判員裁判の論告求刑公判が25日、大津地裁(大西直樹裁判長)であった。検察側は懲役6年以上11年以下を求刑した。判決は3月16日で、事件で起訴された7人のうち5人目となる。

 検察側は論告で、少年は初対面の嶋田さんに大きな理由なく暴力を振るい、東尋坊では飛び降りさせる崖の先端を探すなどし、「経緯にくむべき事情はなく、少年が果たした役割は相応に大きい」などと、厳重な刑事処分を訴えた。

 弁護側は、少年は知的能力が低く、共犯者の元少年(20)=懲役5年以上10年以下の不定期刑が確定=との友人関係に執着し、犯行に加担したと指摘。「共犯者の中で一番幼く、能力に合わせた教育が必要」と少年院送致の保護処分を求めた。少年は最終意見陳述で「自分の過ちやこれからの出来事に目をそらさず生きたい」と述べた。

 起訴状によると、少年は元少年ら6人と共謀。19年10月17~18日、同市で嶋田さんの脚を車でひくなどして車に閉じ込めて東尋坊に向かい、同18日夜、崖から飛び降りさせ死亡させた、などとしている。