八木村周辺の山林の線引きを示した絵図などが並ぶ会場(南丹市園部町・市立文化博物館)

八木村周辺の山林の線引きを示した絵図などが並ぶ会場(南丹市園部町・市立文化博物館)

 京都府南丹市園部町の市立文化博物館で、同市八木町の歴史をひもとく「旧八木小学校所蔵文書調査速報展」が開かれている。旧八木小から見つかった、八木村周辺の山林や大堰川の水利を巡る争いを記した文書や村の近代化への足跡をたどる史料など約60点が並ぶ。

 出展されているのは、2008年から行われた八木町史の編さん事業の調査時には発見されなかったもの。14年に旧八木小から見つかり、昨年5月から約2カ月間調査した結果、192点の史料が確認された。

 展示では、江戸後期に山林の境界を巡る八木村と近隣村との争いの判決を記した長さ約10メートルの裁許状や、多彩な色使いで山の境界を示した絵図のほか、明治時代のトンネルや橋の設計図、戦前の感染症患者の隔離病棟新築工事仕様書などが並んでいる。

 兵庫県丹波篠山市から親子で訪れた男性(49)は「長さ10メートルの文書が現存しているのは貴重だと思った」と話していた。

 入館有料。3月21日まで。月曜休館。