半世紀以上にわたり琵琶湖畔で数々のドラマを生んだ伝統レースが幕を閉じた。1962年から湖国で続いてきた、びわ湖毎日マラソン。28日の第76回で滋賀での開催に終止符が打たれ、関係者や市民から惜しむ声が相次いだ。

 新型コロナウイルス禍で応援自粛が呼び掛けられたが、発着点の皇子山陸上競技場(大津市)や沿道には拍手で応援したり、家の窓を開けて観戦する住民の姿も見られた。節目に華を添えるように日本記録も生まれ、競技場ではどよめきが広がった。滋賀陸協の坂一郎専務理事(69)は「感慨深い。さみしいが、選手が最高の結果を残してくれた」。奥村展三会長は「ラストの大会でベストな条件がそろった。選手も力を出しきってくれた」と声を弾ませた。

 大会は戦後間もない46年に大阪で生まれ、湖国でも数々の歴史を刻んだ。東京五輪の翌65年には、五輪2連覇と絶頂期のアベベ・ビキラ(エチオピア)が走り、ソウル五輪の代表選考となった88年は瀬古利彦が優勝して代表を射止めた。現在は日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーを務める瀬古氏(64)は……