午後8時を過ぎても営業が続く飲食店(1日午後8時6分、京都市中京区)

午後8時を過ぎても営業が続く飲食店(1日午後8時6分、京都市中京区)

 京都府内で新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が約1カ月半ぶりに解除されて初日の1日、飲食店への営業時間短縮要請が1時間遅い午後9時までとなった。京都市内の繁華街は急激に人出が戻ることはなかったが、新規感染者数も1桁台が続く状況に飲食店からは「ようやく光が見えてきた」と歓迎する声が上がった。

 京都市中京区の居酒屋「BASE 358」では、午後8時を過ぎても店員が料理を運ぶ姿が久々に見られた。オフィス街に近く客層はほとんどが会社員で、宣言期間中の売り上げは前年同期の4分の1まで落ち込んだ。同店代表の東駿介さん(32)は「酒類提供が午後7時までだと会社帰りの人はどうしても来られない。1時間延びるだけで足が向く」と期待した。

 同僚と食事をしていた下京区の会社員女性(26)は、昨年12月以来の夜間の外食といい、「久々に外で食事ができてストレス発散になった」と笑顔を見せた。

 中京区の繁華街・木屋町エリアは、週明けの月曜日ということもあり、人出はまばらだった。日本酒バー「あさくら」では期間中、週末でも来客がゼロの日もあったという。店主の朝倉康仁さん(45)は「正直に言うと通常営業できるのが一番ありがたいが、感染者が再び増加しては意味がない」と理解を示した。

 府は宣言解除後の時短要請についても、応じた店舗に1日当たり4万円の協力金を支払う。期間は京都市内を14日まで、他の市町村を7日までに分け、2段階で緩和する。

 百貨店も相次いで閉店時間を延ばした。京都高島屋(下京区)は物販を午後8時、レストランを同9時までに変更。ジェイアール京都伊勢丹(同)は、レストランの閉店時間を同9時に1時間遅らせた。藤井大丸(同)は全館を同8時までの通常営業に戻した。