国家賠償請求訴訟のため、大津地裁に入る西山さん(中央)ら=4日午前10時9分、大津市

国家賠償請求訴訟のため、大津地裁に入る西山さん(中央)ら=4日午前10時9分、大津市

 東近江市の湖東記念病院で患者を死亡させたとして、殺人罪で懲役12年の判決が確定し服役後、昨年3月に再審で無罪判決(確定)を受けた元看護助手西山美香さん(41)=彦根市=が、国と滋賀県に約4300万円を求めた国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論が4日、大津地裁(堀部亮一裁判長)で開かれた。国と県側は請求棄却を求めた。

 弁論では西山さんが意見陳述し、「滋賀県警は全く過ちを認めず、これでは冤罪(えんざい)がこれからも生まれる。これからの裁判では、長い間苦しんだのは何が問題だったからかを明らかにしていきたい」と訴えた。

 国と県側は請求棄却を求めた上で、詳しい主張については「追って明らかにする」などとした。

 西山さんは昨年12月、殺人容疑で逮捕した県警や検察の違法な捜査などで精神的、財産的損害を受けたとして提訴。訴状によると、西山さんは県警による「自白」の誘導などの結果、「誤った有罪判決で長期の身体拘束を受けた」と指摘。大阪高裁が2017年12月に再審開始決定を出した後、検察が理由なく特別抗告をしたため、無罪獲得が遅れた、などとしている。