京都地裁

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 向日市のアパート駐車場で2019年、女性の遺体が見つかり住人ら3人が逮捕された事件で、傷害致死と死体遺棄の罪に問われた住人の被告の男(57)の裁判員裁判の判決公判が4日、京都地裁であった。柴山智裁判長は「犯行態様は危険かつ悪質」として懲役14年(求刑懲役15年)を言い渡した。

 判決によると、被告の男は19年6月1日ごろ、アパートの自室で、同居していた女性=当時(43)=の背中や太ももを多数回殴るなどして外傷性ショックで死亡させた。また、同被告の担当ケースワーカーだった向日市職員=懲戒免職=ら男2人と共謀し、遺体を大型冷凍庫に隠し入れ、駐車場に運んで放置した。

 公判で検察側は、被告の男は精神障害があるものの、自らの人格に基づいて犯行に及び、完全責任能力があると指摘。弁護側は、心神耗弱状態だったとして減刑を求めていた。

 判決理由で柴山裁判長は、犯行は被告人自身の特異な信条や行動傾向から説明可能で、精神障害はそれほど影響していないと判断。犯行前後で合理的な行動をとっており「完全責任能力が認められる」とした。

 死体遺棄事件で被告の男と共謀した男2人は有罪判決が確定している。