大津地裁

大津地裁

 滋賀県竜王町発注の庁舎清掃業務を巡り、町職員が入札情報を漏らしたとされる事件で、官製談合防止法違反などの罪に問われた町総務課主査(49)と、公契約関係競売入札妨害の罪に問われた大津市の清掃管理会社の元社長(49)と業務部長(46)の初公判が4日、大津地裁(齊藤隆広裁判官)であった。

 3人はいずれも起訴内容をおおむね認め、検察側は主査に懲役1年6月、元社長に同1年、業務部長に同10月を求刑、弁護側は執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。判決は25日。

 検察側は冒頭陳述で、主査は業務を円滑に進めるため、同社を指名業者に選ぶなど便宜を図った上、業務部長に予定価格を教えたと指摘。同社については、元社長が業務部長に予定価格を聞き出すよう指示し、同社が高値で落札できるよう業者間で談合の約束を取り付けた、とした。論告では「町行政に対する信頼を大きく損ねる背信的行為」などと批判した。

 弁護側は、主査が犯行によって見返りなど利益を得ていないと主張。元社長と業務部長は業者同士で仕事を融通し合う体質に流された事情があるとして、情状酌量を求めた。主査は最終意見陳述で「町民らに多大な迷惑をかけた」と述べた。

 起訴状によると、主査は2019年2月に執行された「町総合庁舎周辺公共施設保守管理および清掃業務」の3年契約の指名競争入札で、同月12日に携帯電話のメールで同社側に非公表の予定価格(落札上限価格)を教え、近接した4275万6千円(税抜き)で落札させて入札の公正を妨害した、としている。