自作の前で語る木梨憲武さん(京都市中京区・京都文化博物館)

自作の前で語る木梨憲武さん(京都市中京区・京都文化博物館)

木梨憲武さん自らが配置を考えた作品約200点が並ぶ会場

木梨憲武さん自らが配置を考えた作品約200点が並ぶ会場

自ら作品展示を手がける木梨さん

自ら作品展示を手がける木梨さん

 タレントでアーティストとしても活躍する木梨憲武さんの個展「木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―」(京都新聞など主催)が、京都文化博物館(京都市中京区)で開催中だ。絵画やオブジェ、動画など約200点が並ぶ会場では、作品鑑賞のほかにもさまざまな楽しみ方ができる。

 作品の順序や配置はすべて木梨さんが考え、スタッフに指示し、時には自ら展示まで手がけた。個展開幕前々日の2月13日、会場に到着するとすぐ、仮置きしてあった作品の展示位置を、妻で女優の安田成美さんらと相談しながら決めていった。手をモチーフに人のつながりを表現する「REACH OUT」の大量のガラス作品は、自ら展示棚に入って丁寧に並べた。

 木梨さんは「会場ごとにまったくイメージの違う個展になる」と話し、いかに来場者に楽しんでもらうかを考えているという。作品はもちろん、配置場所や順序に込められた木梨さんの遊び心を想像するのも楽しい。

 拡張現実アプリを使った体験もできる。作品の間に置かれているQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ると、「どうも、どうも」と木梨さんが現れ、目の前で会場限定の作品を描いてくれるという仕掛けだ。

 音声ガイド(所要時間約40分、貸出料600円)もひと工夫を凝らしている。映画コメンテーターのLiLiCoさんが木梨さんと語り合いながら作品を案内する。作品づくりを始めた原点、富士山をさまざまな色彩で描く理由、お菓子のパッケージなどを利用したオリジナルの妖精「フェアリーズ」の創作秘話などが、2人の軽妙なやり取りで明らかにされる。

 個展は同博物館の3、4階を使い、「REACH OUT」「フェアリーズ」シリーズのほか、絵画と立体を組み合わせた「OUCHI」シリーズ、花や富士山を描いた絵画、木梨さん自身が登場する動画などが並ぶ。同展は2度目の全国美術館ツアーで、2018年7月の大阪会場からスタート。これまでに約60万人が訪れている。