京都地方裁判所

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 京都市左京区の不動産会社社長宅から現金1億円を奪ったとして、強盗致傷や住居侵入などの罪に問われた元国会議員秘書上倉崇敬被告(46)の裁判員裁判で、京都地裁(入子光臣裁判長)は5日、懲役13年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。

 判決によると、2010年9月29日午後2時40分ごろ、宅配業者を装って左京区の不動産会社社長宅に押し入り、社長の妻(63)に刃物を突きつけ、結束バンドで両手を縛るなどして首や手首に軽傷を負わせた上、金庫内にあった現金1億円を奪うなどした。

 これまで公判で、起訴された強盗事件2件と強要未遂事件1件について審理された。検察側は、1億円強盗事件で共犯として起訴された女性=無罪が確定=と、別の強盗事件の共犯とされる男2人がそれぞれ上倉被告から受けた犯行告白について、内容がほぼ一致していると指摘。弁護側は、物証がなく、女性と男2人の証言は信用性が疑わしいとして無罪を主張していた。

 判決理由で入子裁判長は、1億円強盗事件について、女性と男2人は面識が無いのに、犯行告白の内容がほぼ一致していることから証言は信用できるとし、「犯人であると合理的な疑いなく認められる」と判断した。別の強盗事件については、2回にわたって奪われた計2700万円の被害のうち、1回の500万円のみ強盗罪を認定した。

 上倉被告はこれまでに複数の国会議員秘書を務め、事件当時は自民党の二之湯智参院議員(京都選挙区)の公設秘書だった。