KMユナイテッドの倉田真由美さん

KMユナイテッドの倉田真由美さん

女性比率が4割を超えるKMユナイテッドで働く現場の女性社員

女性比率が4割を超えるKMユナイテッドで働く現場の女性社員

 3月8日は、女性への差別撤廃や地位向上などを目指す国連が定めた国際女性デー。女性の働く権利や参政権を勝ち取った運動をたたえる日でもある。世界経済フォーラム発表の男女格差(ジェンダーギャップ)ランキングで日本は153カ国中121位。一方、女性を多く登用し、男性社会が根強い建設業界でこれまでの「常識」を変えてきた企業が京都にある。建設塗装業のKMユナイテッド(京都市左京区)の執行役員で最高人事責任者(CHO)、倉田真由美さん(41)に話を聞いた。

 いわゆる3K(きつい、汚い、危険)職場と見なされる建設業界で、同社は従業員の女性比率が46・3%と女性が仕事の中核を担う。正社員の女性を多く登用することで、これまでなかった新しい働き方が生まれ、職場全体が変わっていったという。

 女性が持ちやすいよう一斗缶を段ボールに変えて軽量化したり、出産を考えている女性に配慮し塗料をシンナーから水性塗料に変えたことで、全体的なコスト削減につながり、女性の入社が増えた。倉田さんは言う。「女性は出産などライフステージの変化が大きい。出産後は職歴があっても市場価値がぐっと下がってしまう。でも本当はそうじゃない。女性が働きやすい環境を私たちが提案することが、結局は社会の利益につながるんです」

 政治家の女性蔑視発言などで日本の男女格差が改めて浮き彫りになったが、重要なことは、これまでの常識にとらわれないことだという。「制度や型に縛られず、性別を問わず誰もが働きやすい環境を作ることを今後も続けていきたい」と、将来を見据えた。