東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長の辞任は、内外の世論に圧された結果だった。

 当初、森発言が報道されたときには、「またか」「やっぱり」という無力感が支配したことだろう。本人も周囲も事態を甘く見ていたに違いない。「失言」を取り消し、「謝罪」すればかんたんに幕引きできると予想し、周囲は留任を求めた。何が悪いか少しもわかっていないことが伝わる「謝罪会見」が火に油を注ぎ、引っ込みがつかなくなった。国際オリンピック委員会(IOC)も途中で態度を変えた。この辞任を「外圧」のせいと指摘する人もいるが、それだけではない。若い女性たちが始めた、森辞任を求めるchange.orgの署名はあっという間に15万筆を集めた。