はんこ店の店先に並ぶ印鑑(京都市下京区)

はんこ店の店先に並ぶ印鑑(京都市下京区)

 京都府木津川市は4月から、市に提出する申請書などで求めていた押印について、全体の9割にあたる約1400様式の書類で不要とする方針を決めた。市民負担の軽減や事務の効率化を目的に「脱ハンコ」を進め、電子申請の促進や新型コロナウイルスの感染防止にもつなげる考えだ。

 押印を見直すのは、補助金や医療費助成、施設利用などの申請書や会議録の署名欄、報告書など計1413様式。市の規則や内規を改め、押印を求める文言を削除したり、押印欄をなくしたりする。押印をなくすための条例改正案3件も開会中の市議会定例会に提案している。

 昨年12月から約2カ月かけて押印の状況を洗い出し、最終的に97%の書式で押印が不要と判断した。国が様式を定める婚姻届や死亡届のほか、実印が必要な印鑑登録など35様式では引き続き押印を求めるという。

 市総務課は「はんこを忘れたり、うまく押せなかったりするストレスもなくなる。手続きのオンライン化の第一歩であり、非接触による感染症対策にもつなげたい」としている。