人形遣いと語りに分かれて人形浄瑠璃を上演する4年生の児童たち(京都府亀岡市・佐伯灯籠資料館)

人形遣いと語りに分かれて人形浄瑠璃を上演する4年生の児童たち(京都府亀岡市・佐伯灯籠資料館)

 京都府亀岡市の薭(ひえ)田野小の4年生が、地域に伝わる祭礼「佐伯灯籠」で上演する人形浄瑠璃の発表会を、同町の佐伯灯籠資料館で行った。はきはきとした語りや巧みな人形遣いで、練習の成果を発揮した。

 国の重要無形民俗文化財にも指定されている毎年8月14日の夏祭りで、同小児童が人形浄瑠璃を披露するのが恒例。昨年は新型コロナウイルスの影響で全面中止となったものの、伝統をつなぐ目的で、2月上旬から保存会の技芸員たちと授業内での稽古を始めた。


 5日の発表会では、長年離れて暮らした母娘の再会を描いた「阿波十巡礼歌之段」を、下級生たちを招いて上演。4年生7人は青と白の衣装に身を包み、語りの太夫と人形遣いを交代しながら演じた。人形の首を細かく動かしたり、抑揚のある語りを意識したりして親子の切ない心情を表現するための工夫を凝らした。

 桂寧々さん(10)は「人形の首を動かすリズムを考え、表情が伝わるように演じた」と話した。