歌人河野裕子さん(1946~2010年)と言えば、どんな歌をイメージするだろう。青春の歌、家族愛の歌、あるいは闘病の歌…。河野さんのもとで学んだ最後の世代である歌人大森静佳さん(31)は評論集「この世の息 歌人・河野裕子論」で、その多面的な詠風を味わいながら、河野作品の底に漂う「生きることの根源的な孤独」に目を向ける。