天皇陛下の「即位礼正殿の儀」には191カ国・機関の代表が参列した。皇居はさながら国際会議場のようだったのかもしれない。そのようすを、この人はどう感じたのか。小泉進次郎環境相である▼先月の国連・気候行動サミットで外交デビューした際、思わぬ批判にさらされた。ステーキ店で食事し、「毎日でも食べたいね」と語ったところ、牛肉を食べたこと自体が問題-と攻撃されたのだ▼牛がげっぷなどで出すメタンガスは二酸化炭素の20倍を超える温室効果があるという。牛肉1キロの生産には米1キロの10倍もの温室効果ガスが出るとの調査もある▼牛肉の大量消費が地球温暖化を加速させると主張する人は少なくない。英米では牛肉製品の販売を取りやめる動きがある。メタンガスを抑える餌の研究も進んでいる。かつては「げっぷ税」などの課税を検討した国もあった▼それほど、世界各国は気候変動に敏感だ。氷河の溶解や海面上昇による国土の浸食が現実のものとなっている。日本でも大型化する台風に繰り返し見舞われている▼きょうは二十四節気の「霜降」。冷気で露が霜となって降りる時季だが半袖で快適なほどの暑さも残り、温暖化を肌で感じる。抑止に向けて日本は何をなすべきか。若き環境相には、毎日でも考えてほしいところだ。