クーロンヌ・ド・ノエル

<写真に撮りたいスイーツレシピ 「オルディネール」主宰 佐藤綾>

 クーロンヌとは「王冠」や「リング型」を意味するフランス語です。国によってクリスマスケーキは様々(さまざま)で、フランスでは薪型のブッシュ・ド・ノエル、ドイツではシュトレン、イギリスではドライフルーツぎっしりのクリスマス・プディングが定番です。ただ、クーロンヌ・ド・ノエル(英語でクリスマス・リース)と呼ばれ、お菓子やパンをリング状に形作ったクリスマスケーキに関しては比較的どの地域でも見られるようです。
 今回は何かと慌ただしい年末年始、早めに焼いて準備しておけるフルーツのパウンドケーキをクーロンヌ・ド・ノエルに仕立ててご紹介します。表面のアイシングをスイートチョコレートに変えるのも大人っぽくて美味(おい)しいですし、飾りつけもヒイラギや赤い実を添えるだけでも十分可愛(かわい)いと思います。1カ月程度日持ちするので、帰省の際の手土産にも最適です。


【材料】=内径15センチリング型

▽下準備=バター・強力粉各適量
▽ケーキ生地=無塩バター(室温)100グラム、砂糖65グラム、きび砂糖15グラム、全卵(室温)80グラム、薄力粉85グラム、ベーキングパウダー小さじ1/2、ドライフルーツのラム酒漬け90グラム(レーズン・オレンジピール・イチジク・クランベリー等のドライフルーツ80グラムをレーズン大にカットし、瓶に入れてかぶるくらいのラム酒を注ぎ、ふたをして3日以上置く)
▽シロップ=ドライフルーツの漬け汁25グラム、砂糖10グラム、水15グラム
▽アイシング=粉砂糖70グラム、熱湯10グラム
▽デコレーション=ドライフルーツ適量、アラザン・ピスタチオ・クルミ等のナッツ(160度で10分ロースト)各少々、あればシュガー細工・リボン


【作り方】

(1)型に無塩バターを塗り、強力粉をはたく。薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。
(2)軟らかくなったバターを泡立て器で滑らかに混ぜ、砂糖ときび砂糖を3~4回に分け入れ、その都度ハンドミキサーでよく混ぜる。室温にした全卵も5~6回に分け入れ、その都度よく混ぜ、(1)の粉類とその上に汁気を拭いたドライフルーツを全て入れ、ゴムベラに変えて粉けがなくなるまで混ぜる。
(3)さらに20~30回、艶が出るまでよく混ぜ、型に流し入れて170度で予熱したオーブンで約35分焼く。型から出して熱いうちに、砂糖と水を沸かし漬け汁を混ぜて作ったシロップをはけで塗って冷ます。人肌になったらラップできっちり包み、完全に冷ます。
(4)熱湯で粉砂糖を混ぜ溶かし、ケーキの上にまんべんなくかけ、固まる前にドライフルーツやナッツ、シュガー細工などを置き、完全に固まってからリボンを巻く。
※食べ頃は3日後から。冷暗所で1カ月近く保存可能。


【ポイント】

 クリスマスリースをモチーフにしたお菓子なので、聖夜のシックなイメージで黒い背景にしました。ただ、ケーキのボリューム感や美味しさを表現するため、真上からではなく少し斜めから撮り、立体感が出るようにしています。
 そもそも“水平”や“中心”に撮影するのは難易度が高いものなので、被写体が一つの時は初めから少しずらして見切れるように撮るのも良いでしょう。


◆佐藤綾 さとう・あや 英国留学やドイツ系IT企業勤務を経て、かねて興味を持っていた製菓の専門学校で学ぶ。2007年から京都市でお菓子教室「Ordinaire」を主宰。インスタグラムはORDINAIRE_AYA