滋賀県警本部

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 生後1カ月の男児にかみついてけがを負わせたとして、滋賀県警が2019年、別人の歯型を証拠に母親を傷害容疑で誤認逮捕し、公判中に起訴が取り消された不祥事で、県警が再捜査し、母親の関係者を同容疑で書類送検したことが8日、県警への取材で分かった。この人物について、大津区検は同日までに不起訴とした。県警はこの事件の捜査は終結したとしている。


 県警刑事企画課によると、昨年9月の起訴取り消しを受け、大津署が再捜査。この人物の歯型と男児の腕の傷痕が一致したなどと結論づけ、同10月8日、書類送検した。地検の説明では、区検の不起訴処分は同12月24日付で、理由について地検は「諸般の事情を総合的に考慮した」などとしている。

 関係者によると、男児は母親が逮捕された当時、県内の児童相談所で一時保護され、現在は自宅ではない場所で生活しているという。

 この事件は、県内の自宅で19年9月、男児の腕にかみつき、全治1週間のけがをさせたとして、同署が同10月、母親を逮捕。地検が傷害罪で起訴したが、昨年1月の大津地裁での公判で、男児の傷痕と母親の歯型が一致したとする鑑定結果に疑義が呈され、鑑定官が別人の歯型と取り違えていたことが判明し、県警と地検は母親に謝罪した。