栗とチョコレートのクグロフ

<写真に撮りたいスイーツレシピ 「オルディネール」主宰 佐藤綾>

 相性抜群のチョコレートと栗を組み合わせた人気者のケーキ。溶かしチョコレートや栗など重めの物が入るので卵白を別立てにし、生地の目が詰まったり栗が底に沈まないよう工夫しています。
 作った当日からしっとり美味(おい)しいですが、見た目にも可愛(かわい)く1週間ほどは日持ちするので、大きめのビニール袋の底にワックスペーパーを敷き、口をリボンや麻紐(あさひも)で結んでバレンタインのプレゼントにするのもお勧め。クグロフ型がなければ大きめのパウンド型やデコ型で焼くのも良いでしょう。
 栗も渋皮煮がなければ甘露煮でも美味しくできます。チョコレートはカカオ分55%前後のものを使いましたが、カカオ分の高いものを使うとより大人向きになります。パータグラッセはコーティングチョコレートのことで、温度調整なしで手軽に仕上げられます。


【材料】=直径15センチの型1台分

下準備=無塩バター適量、強力粉適量
▽ケーキ生地=無塩バター(室温)80グラム、砂糖80グラム、卵黄2個分、塩軽くひとつまみ、スイートチョコレート50グラム、薄力粉60グラム、アーモンドプードル20グラム、ベーキングパウダー小さじ1/4、卵白1.5個、栗の渋皮煮135グラム前後を四つ割り
▽シロップ=砂糖15グラム、水25グラム、ラム酒15グラム
▽パータグラッセ(スイート)60グラム


【作り方】

(1)型に無塩バターを塗り強力粉をはたいておく。薄力粉とアーモンドプードル、ベーキングパウダーは合わせてふるっておく。
(2)ボウルに軟らかくしたバターを入れ、砂糖の半量を2~3回に分け入れ、その都度ハンドミキサーで約30秒ずつ混ぜる。卵黄を2回に分け入れてその都度ハンドミキサーで混ぜ、塩も入れてむらなく混ぜる。電子レンジで溶かして30度程度に冷ましたスイートチョコレートも加え、ゴムベラに変えてなじむまで混ぜる。
(3)卵白に残りの砂糖を2~3回に分け入れその都度ハンドミキサーでかき混ぜ、角が立つまで泡立てる。
(4)(2)にふるった粉類の半分を入れてゴムベラで粉けがなくなるまで混ぜ、(3)の半分も入れて8割がた混ざったら、残りの粉と四つ割りにした栗も入れ、栗に粉をまぶすように全体を混ぜ、残りの(3)を入れてなじむまで混ぜる。
(5)型に生地を入れ、180度で35分、竹ぐしを刺して何もつかなくなるまで焼く。
(6)焼けたら一度5センチ上から型ごと落とし、型から出して熱いうちにシロップを刷毛(はけ)で底面以外に余さず塗り、人肌に冷めたらラップをして完全に冷ます。
(7)パータグラッセを600ワットの電子レンジで10~20秒ずつ沸かさないようその都度混ぜ溶かし、かけらは余熱で溶かす。少しとろみがつくくらい(約30度)に冷めたらケーキの上に一気にかける。


【ポイント】

 栗とチョコレートの相性の良さを伝えたかったので、カット面が中心に入るよう寄りで撮影して栗が見えるようにしました。
 アンティーク風の食器を使うと焼き菓子が素朴なだけでなくクラシックに映えるのでお勧め。ベースに敷いたホワイトのリネンクロスも一枚あると、ナチュラルな中にも凛(りん)とした爽やかな空気感が感じられ、甘くなりすぎない雰囲気の写真になります。


◆佐藤綾 さとう・あや 英国留学やドイツ系IT企業勤務を経て、かねて興味を持っていた製菓の専門学校で学ぶ。2007年から京都市でお菓子教室「Ordinaire」を主宰。インスタグラムはORDINAIRE_AYA