美山診療所

美山診療所

 存続が危ぶまれている京都府南丹市美山町安掛の美山診療所について、西村良平市長は1日、直営化を視野に検討する方針を市議会代表質問で示した。診療所の運営法人の理事長を唯一の常勤医が兼務していることから、直営による負担軽減で医師確保につなげる方策を検討するとした。

 同診療所は医療法人財団美山健康会が運営し、唯一の常勤医の尾嵜博医師が理事長を務めている。尾嵜医師は昨年、高齢を理由に退任する方針だったが、後継者が見つかっていない。

 市議会で西村市長は「尾嵜医師は経営、入院患者をみて、外来、往診もこなしており、過重な負担になっている」と指摘。「一人何役もできる医師は見つけられない状況。経営者としての負担を減らす上で、直営も視野に考えていく必要がある」と述べた。

 また、市内の京都中部総合医療センターや明治国際医療大に医師派遣などの協力を要請している、と答弁。美山健康会の意見を聞きながら、年内に一定の方向性を出し、準備を進めていくとした。

 西村市長は「現在の医療水準を維持することは厳しいが、美山の医療の火を消さないよう努力を重ねていく」と語った。