鎌倉時代中期の作とされる貝合わせ用の貝殻(滋賀県彦根市本町・たねや彦根美濠の舎)

鎌倉時代中期の作とされる貝合わせ用の貝殻(滋賀県彦根市本町・たねや彦根美濠の舎)

 源氏物語の絵が貝殻に描かれた「貝合わせ」が3日のひな祭りに合わせ、たねや彦根美濠の舎(滋賀県彦根市本町)で展示されている。貴族の遊戯に使われ、ひな道具にもなった風流な調度品が、来店客の目を引いている。

 貝合わせは二枚貝の殻にそれぞれ同じ絵を描いて散らし、ペアをそろえる平安時代から伝わる遊び。江戸時代には夫婦の和の象徴とされ、ひな道具の一つの貝桶に収めて婚礼調度品に用いられた。

 直径約9センチの貝殻100枚を貝桶とともに展示。いずれも胡粉(ごふん)と金箔を施した上に、源氏物語から画題を得た十二単(ひとえ)姿の女性や貴族、宮殿が色鮮やかに描かれている。

 丸亀城(香川県丸亀市)城主の京極家に伝わり、鎌倉中期の品とみられるという。骨董(こっとう)品店を通じて同社が譲り受けた。「季節の風物詩として菓子とともに楽しんでほしい」としている。23日まで。