稲荷神社での神事に参列する氏子ら(宮津市万町・桜山天満宮境内)

稲荷神社での神事に参列する氏子ら(宮津市万町・桜山天満宮境内)

 京都府宮津市万町の桜山天満宮境内にある稲荷神社の社殿が昨年末の大雪の影響で解体されることになり、遷座祭が営まれた。江戸時代の建立で「出世稲荷」と呼ばれ、花街の芸子らが出世や商売繁盛を祈ったとされる。関係者は「歴史のある神社なだけに残念」と惜しんだ。

 大みそかの積雪で社殿隣にある樹齢約100年のシイの枝が折れ、社殿を覆った。放置すると木が倒れ、他の建物も壊す恐れがあり、伐採用の重機を入れるため、やむなく社殿の解体を決めた。

 遷座祭では氏子ら11人が参列、神主が祝詞をささげた。ご神体とキツネの石像は、近くの和貴宮神社に移される。社殿は4月ごろに解体される予定で、氏子総代の男性(63)は「先祖代々大事にしてきた。壊すのはつらいが、和貴宮神社でしっかり祭ってもらいたい」と話した。