市販の納豆パックの形をした清水焼の納豆皿。ユニークな包装(左)で販売している=京都市上京区・堀川AC Lab

市販の納豆パックの形をした清水焼の納豆皿。ユニークな包装(左)で販売している=京都市上京区・堀川AC Lab

 伝統工芸を生かしたユニークなものづくりに取り組む京都の若手クリエイターらが、京焼・清水焼の「納豆皿」を作った。納豆を混ぜやすい究極の器を考え抜いた結果、「市販のパック形が最も機能的」という結論にたどりついた。インパクトある見た目が功を奏し、反響を呼んでいる。

 アートや産業分野で創作活動に取り組む市内の若手が中心となり、昨年結成したグループ「ものつくりびとKYOTO」が手がけた。メンバーに京納豆生産の藤原食品(北区)が入っていることから、納豆と伝統工芸を掛け合わせて面白いものが作れないか考えたのがきっかけ。京焼窯元晋六窯(左京区)の協力を得て、昨年から開発を進めてきた。

 器は約15センチ四方で、納豆がひっつきにくいよう表面に凹凸をあしらった。白・黒など3色を制作し、本物の納豆のようなパッケージで、3800円で販売。SNSを通じ、他府県からも注文が来ているという。

 制作に携わったグラフィックデザイナー江藤亜土さんは「今後もキャッチーな品を作り、『何気にデンサン(伝統産業)っていいよね』と若者に言ってもらえたら」と話す。

 商品は、上京区堀川商店街の「堀川AC Lab」で開催中の企画展「ものつくりびとの棚から~蔵出し蚤(のみ)の市編」で、展示販売。同展では現代美術家やデザイナーの制作過程で出た副産物など、約300点のユニークな品が並ぶ。午前11時~午後6時。入場無料。4日まで。